出遇い

築地本願寺
築地本願寺

昨日のことだが、まだ感動で手が震えている。

 

昨日は築地本願寺で、キッズサンガ(子供たちに阿弥陀様とのご縁をもってもらおうという宗派をあげての取り組み)サポーターの研修会が行われた。

 

ご講師はレモンさんことラジオDJの山本シュウ氏。レモンさんはラジオだけでなくテレビやAIDS啓発のためのレッドリボンライブの総合プロデュースなど、ここでは紹介しきれないほど多方面で御活躍だが、講義(トークライブ)ではただただ圧倒された。「We are シンセキ」の合言葉のもと、現代社会の問題点や今後の方向性など、わかりやすく、またおもしろくご教示下さった。端的にいえば現代はコミュニケーション崩壊の時代。孤独な社会。そこでキーワードとなってくるのが愛や絆。

 

そのような話の中で特に印象に残っているのが、誰も悪くないという一貫した彼のスタンス。本当にそう思う。悪いことは悪い。犯罪は犯罪だし、人を傷つけることも悪い。でもそれをしてしまった人が悪いのかといったら、そうじゃなくてその人をそこまで追い込んでしまった社会や時代の流れが悪い。じゃあその社会を構成しているのは誰かといったら、この私である。あの人は悪い人だと指差している自分がこの社会を構成している。だから、関係ない人なんて一人もいないし、他人ごとでは全くない。ある意味で加害者も被害者なのである。悪いことをすることを容認しているのではなく、そういう社会の被害者が少しでも減るように彼は活動しているし、お寺も働きかけていかなくてはならない。彼は「お寺は今こそこの日本社会においてヒーローになれるチャンスです」と言った。話を聞いてほしい人がこの社会にはたくさんいる。その人たちの話を聞くのがお寺、そしてそれはその人たちを救うことになると。

 

懇親会では、図々しくも途中から山本シュウ氏の目の前の席に座り、いろいろ話をさせていただいた。本当に一生懸命、自らの信念を貫いて生きている人は理屈抜きでカッコいい。そしてそのオーラ、エネルギーは周りの人も巻き込んでいく気がした。私もそのエネルギーをたくさんもらって帰ってきた。

 

私の中で大きな出遇いをさせていただいた研修会であった。

 

是非光輪会の例会の中でも、彼の話について随時触れていきたいと思っている。

レモンさんこと山本シュウ氏
レモンさんこと山本シュウ氏

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コメント: 2
  • #1

    大村 照雄 (土曜日, 26 2月 2011 09:26)

    光輪会だけでなく、1日の例会、壮年会、お朝事会でも
    お話をお聞かせください。

  • #2

    副住職 (土曜日, 26 2月 2011 12:35)

    大村さん、コメントありがとうございます。
    ちょうど3月の門信徒会例会は私が法話をさせていただく予定ですので、その時にお話しできればと思います。