尊いご縁

本日、普段のご法事とは少し違ったご縁をいただきました。

 

ご門徒の大村さんの長女美郷さんが、この度国際協力機構(JICA)からエジプトへ派遣されることとなり、出国前に家族そろってお参りくださいました。「エジプト派遣奉告法要」として、一緒にお勤めさせていただきました。

 

私も何回も海外に行かせていただきましたが、決まって聞かれることは自分の宗教についてです。日本人は無宗教と名乗る人が大勢いますが、本当に無宗教と言えるのでしょうか。この日本の文化の中に、また私たちの日常生活の中にどれだけ仏教の教えや考え方が染み込んでいるだろうか、いくつかの言葉を選び、お話しさせていただきました。堂々と仏教徒と名乗っていただきたく、また名乗った以上はちゃんと概要は説明できるようにと、仏教の基本的なところもお話しさせていただきました。

 

大村さんは、先日もお父様の生誕百周年にお寺へ皆様でお参りくださいました。このように節目節目でしっかりと阿弥陀様にご奉告される熱心なご門徒であり、また私はそういう姿から色々なことを教えていただいております。

 

僧侶はご門徒に育てられると言われますが、ご門徒の方々と日々接する中で、本当にそうだなぁと感じています。

 

それにしましても、嬉しいご縁でありました。

美郷さん、気をつけて行ってらっしゃいませ。体験話を今から楽しみにしています。帰国の際には是非「帰国奉告法要」を一緒にお勤めしましょう。