出遇い その7

法然院貫主・梶田真章師
法然院貫主・梶田真章師

出遇いシリーズもいよいよ最終回です。

 

時が経つのは早いもので、この出遇いシリーズの話というのはすでに1か月近くも前の話になってしまいました。

 

京都で国際研修団のお手伝いをしていた時、少し時間があいたので、法然院というところへ出かけました。この法然院は私のお気に入りの場所なのです。何がいいかと言うと、ものすごく自然が豊かなので夏でもとても涼しく感じられるところです。緑の木々が所狭しと立ち並んでいます。

 

その日も暑かったので法然院に行こうと思ったわけですが、行きますとなんと私が着いた時間から30分後くらいに、住職の法話が始まると案内が書いてあるのです。30分ありましたが、結局散歩しながら待ち、聴聞させていただくことに決めました。法然院のご住職は、上田紀行氏の『がんばれ仏教』の中にも取り上げられていた方で、非常に活動的な僧侶であるということは以前から存じ上げており、一度お目にかかりたいと思っていたからです。

 

「法然・親鸞の人間観 ~善人・悪人~」と題して1時間ほどの法話でした。終わった後も、世間話のような感覚でいろいろとお話し下さったので、結局1時間半ほど聴聞させていただきました。やさしい語り口で、あっという間に時間が過ぎた感じです。私が一番びっくりしたのは、こういう法話はどれくらいのペースでやっていらっしゃるのかきいたところ、なんと週3回くらいはやられているとのことでした。去年は年間で200日くらいやったと思うとおっしゃっていました。いろんなところで講演や取材を受けておられる方なので、むしろ普通の僧侶よりお忙しいはずですが、本当に地道に活動されていることを知り、ますます感銘を受けました。と同時に、私なりの方法で、やはりもっと活発にならなければと思いました。

 

出遇いシリーズ最後は、本当に偶然行った法然院で出遇った法然院貫主・梶田真章師でした。