滋賀医科大学での合同講義

今週の月曜日は滋賀県まで行って参りました。滋賀医科大学の「医の倫理」合同講義といたしまして、医学部4年生と看護学部4年生、そして学外の宗教者が同じ講義を受け、そしてグループディスカッションにのぞむというものです。私は初めて参加させていただきました。ご講師は、長年ビハーラ活動(終末期医療における活動)にご尽力され、先日仏教伝道協会より沼田奨励賞を受賞された本願寺派僧侶の長倉伯博先生です。

 

臨床での医療と宗教の協働というテーマでご講義いただき、その講義を受けて、ある3つの症例をもとに、医学生、看護学生、そして僧侶計10名ほどのグループになって、どのようにその患者や家族と向き合っていくかを話し合いました。学部生はとても真剣で、学生だったころの私と比較することすら申し訳ないくらいでしたが、彼らの姿勢と、また話し合いの内容にとても感銘を受けました。本当に一生懸命勉強している姿、そして真剣に患者や家族について考える姿、いろんな刺激を受けました。私も色んなことを考えさせられた尊い時間でした。私達のグループの主に話し合ったことは予後10日という40歳男性についてです。患者に対し、また家族に対し、どのように向き合っていくのか、医者という立場、看護師という立場、そして宗教者という立場、それぞれが自分にできることを考え、意見をぶつけ合いました。そうしてチームとして動くことの大切さも学びました。まだまだ世間からは、お坊さんは命終えた後の仕事と思われている感が否めませんが、緩和ケアにおいても、しっかりと傾聴できる僧侶でありたいと、私自身感じたことでもありました。

 

さて話しはガラッと変わりますが、私が滋賀県に行った11日より築地本願寺では報恩講がお勤まりになっております。そして明日の夜8時半より恒例の通夜布教が行われます。今回私も初めてお取り次ぎさせていただくことになりました。私自身も夜通し聴聞させていただける貴重な機会であると同時に、しっかりとお取り次ぎさせていただきたいと思います。ちなみに私の出番は、日がかわって16日の午前2時から40分間の予定です。