お聖教を読む会

昨日は、お聖教を読む会でした。『仏説観無量寿経』の第8回目。華座観の段落を皆様と読みました。


この華座観を説かれる直前、お釈迦様の「苦悩を除く法を説き明かそう」という言葉と呼応するように、空中にお立ち姿の阿弥陀如来が韋提希夫人の前に来現されます。つまり阿弥陀如来さまは、単なる仏体なのではく「苦悩を除く法」そのものであるということでもあります。そして韋提希夫人が出遇われた阿弥陀如来に、時空を超えて「今」私たちも、南無阿弥陀仏のお心を聞かせていただくことで、出遇わせていただいているのです。そういう感動的な場面でもあります。また、浄土真宗の形像本尊がお立ち姿の阿弥陀様、さらに絵像でいえば空中に浮かんでいらっしゃるお姿と言うのは、この場面が由来となっている、大変私達にもなじみの深いところを読ませていただきました。


これで依報観(浄土の荘厳を観ずる)が終わり、次回からは正報観(仏や菩薩を観ずる)へと入ってまいります。


私はこれから築地本願寺の英語法座に行ってまいります。