吉原高校へ

昨日ブラジル人学校勤務のあと、同じ富士市にある吉原高校へ行ってまいりました。

国際科の3年生約40名に対して、外国籍児童の現状と課題についてお話しさせていただきました。

 

普段お寺でお話しするのと雰囲気が全然違いますので、いつもとは少し違った緊張感がありましたが、生徒の皆様が一生懸命聞いてくださいました。本当に熱心に聞いて下さったし、最後の質問も多く手が上がり、またすべて終わった後も個人的に何人もの生徒さんたちが私のところにきて色々質問されたり、想いを語ってくださったりして、こちらが本当にうれしくなりました。基本的には現状と課題ということでお話しさせていただきましたが、最後は私からのメッセージということで、少しお話をさせていただきました。

 

この社会は本当に複雑に関係しあってできている。だから何か問題が起こったとき、課題が見えたとき、原因は決して一つではない。一つに決めつけないでほしい。色々な見方があること、そして自分の見ているものが全てではないこと、だからこそ色々なことを知るということは大切だし、そのことに対して問いを持ち続けることも大切なのではないか。そして自分一人ですべてを背負うことは不可能だけれど、自分にできること、関われることは必ずあって、それがこの現状を改善していく力につながっていくし、そのことに自信と誇りを持ってほしい。これから自分自身の問いを見つけ、それについて色々なことを学び、考え、行動していってもらいたい、というようなことをお話ししました。私も自分でできているのかと言われれば、お恥ずかしい限りですが、自分自身が大切にしていることをそのままお話しいたしました。

 

高校生の熱い眼差しが、とても印象的でした。

ありがとうございました。