築地本願寺常例法座&スクール・ナーランダin京都

受付看板
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怒涛の10日間が終わりました。

 

1月27日から3日間、築地本願寺の常例布教に出講してまいりました。前回のブログで書きましたが、全11回のお話しです。お朝事は5分ですが、あとの法座は50分、もしくは70分です。今年で4回目の常例法座ですが、やはり緊張します。

 

それでも、お同行が熱心にご聴聞くださいます。教覚寺のご門徒の方々も、入れ替わり来てくださって、本当に心強かったです。多くの皆様に支えられて3日間お取次させていただくことができました。ありがとうございました。

 

30日は静岡大学の矢崎先生と長時間にわたって話し合い。「アニメで日本語」の授業に関する意見交換といいますか、振り返り等、今後の参考になる示唆もいただき、充実した時間となりました。矢崎先生には2月の少年会で、アニメを使った活動をしていただく予定になっています。少年会は日本語の勉強ではないので、アニメを使った楽しい活動になると思います。少年会の皆さん、楽しみにしてください!!矢崎先生との話し合いのあとは静岡大学へ行き、9月の少年会でお世話になったONESの皆様の活動報告会へ参加させていただきました。教覚寺で行われた多文化交流プロジェクトについても報告がありました。一番印象深かったのは、ONESの名前の由来であり、理念です。自立と共生を理念として掲げていらっしゃっていて、私もある先生から「本当の意味での自立というのは、依存先をたくさん持つことである」ということを教えていただいたことがあって、まさにONESの理念がその通りでした。益々のご活躍を期待しております。

 

31日はブラジル人学校からのお通夜。1日は葬儀からのお通夜からの門信徒会例会(今月は涅槃会)。2日は初七日にお参りさせていただきました。

 

そして3日からは京都です。前回のブログでも書かせていただきましたが、いよいよ話題の現代版寺子屋~スクール・ナーランダ~の始まりです。3日は前日の準備と打ち合わせ。4日から開講です。初めての試みですので、どんな雰囲気になるのか、期待と不安の中、受付が始まりました。最初からまず驚いたのが、サポートメンバーの大学生が各班について下さるのですが、最初からいい雰囲気を作って下さっているのです。今回の対象者は15~29歳ですので、我々が班につくよりも、同じ世代の彼らが各班のリーダーになることで、あっという間に打ち解け、和んでいるのです。

私の役割は全体の司会進行という事で、始まる前はすごく緊張していたのですが、そういう和やかな雰囲気になりましたので、すごくやりやすかったです。午前は本願寺ツアー。国宝や重要文化財のオンパレードに、参加者も、スタッフも、午後からの御講師も、皆さま喜んで下さってました。そしてお昼ご飯は本願寺のお斎で精進料理です。作って下さった創業150年の老舗矢尾治さんから、色々とお料理についてや歴史についてご説明いただき、これまた皆様聞き入っていました。質問もたくさん出て、参加者の意識の高さもうかがい知ることができました。

午後からは授業です。まず初めは認知科学者の高橋英之先生。独特の雰囲気をお持ちで、時に大爆笑を誘いながら、「こころ」について、色々な角度からご教示いただきました。次にアートディレクターの森本千絵先生。ご自身で「goen」(ご縁)という会社を立ち上げていらっしゃるように、ご縁を本当に大切にされながら、素晴らしい作品を世に送り続けていらっしゃいます。最後は浄土真宗本願寺派の布教使、天岸淨圓先生です。落語のようなお話しぶりで、参加者も笑いながら、しかし仏教の考え方・教えを熱心に聞いていました。その後このスクール・ナーランダの全体プロデュースをして下さった林口さんをモデレーターに、御講師3名による鼎談、そして各班でのディスカッション、その発表と続き、あっという間に全プログラムが終了しました。非常に興味深かったのが、ロボット工学の専門の高橋先生と、アートの世界の森本先生、仏教の天岸先生、入り口は全然違うのですが、共通点がいっぱいあるという事です。先輩の言葉を借りるならば、徹底的に数値化していく高橋先生、言語化していく天岸先生、数値化も言語化もできないことをビジュアルで表現していく森本先生、しかし今回の話は3名とも通じ合う内容だったことと、それを参加者の若者たちがしっかりと感じ取ってくれていることが本当に有り難く、素晴らしいことだと思いました。私自身も、非常に多くのことを感じ、学ばせていただきました。

 

私は日曜朝に静岡に帰らなければならず、2日目は参加することができませんでしたが、2日目も大盛況に終わったようです。来月は場所を富山に移し、スクール・ナーランダin富山が開講されます。そちらもスタッフとして頑張ります!!

 

早速毎日新聞に記事が上がったそうです。下をクリックしてみてください。

 

毎日新聞

 

長文失礼いたしました(^^;)